新幹線VS飛行機、「4時間の壁」って結局何だったの?

おでかけ/旅行

先日、こんな記事が「Yahoo!JAPAN」に掲載されていた。

この記者は、いわゆる「4時間の壁」と呼ばれる現象について、様々な事例を上げながら異議を唱えている。今回は、この記事に関して検討を重ねていこうと思う。

4時間の壁とは?

上の記事において、「4時間の壁」はこのように説明されている。

新幹線と航空機を比較した場合、移動そのものの所要時間は航空機のほうが圧倒的に短いが、空港へのアクセスや手荷物検査に要する時間を考慮すると、鉄道で4時間を切る移動では鉄道利用が優位に立ち、4時間を超えると航空機が優位になるというものだ。

言葉がかたい(笑)

もう少しわかりやすく説明すると、

電車で4時間かからずに行ける場所は電車を使うけど、4時間以上かかる場所に行くときは飛行機を使うよ~

という考え方になる。

4時間の壁なんて実際にはない??

しかし、記事内において、こんなことが書かれている。

そもそも「4時間」の根拠も疑わしい。新幹線が地方都市にもたらす影響を研究する青森大学の櫛引素夫教授は、2002年の東北新幹線・八戸開業時に、青森県で取り沙汰されたのは“3時間の壁”だったという。(中略)

3時間の壁や4時間の壁というのは、新幹線と航空のシェアの分かれ目というよりも、新幹線の利用者を増やすための宣伝文句程度に考えておいたほうがよいだろう。

要するに、「3時間の壁」や「4時間の壁」などという概念そのものが存在しないというのだ。このことは、下のグラフのように表されている。

上の図をみればわかると思うが、新幹線ではほとんど同じ時間しかかからない「東京~秋田」間と「京阪神~鹿児島」間を比べてみると、東京~秋田間では新幹線のほうが多く使われている一方、京阪神~鹿児島間では飛行機の方が圧倒的に多く使われていることがわかる。このことから、記事内において筆者は、「4時間の壁」はただの宣伝文句としたうえで、「選択肢があることが重要」だと結論を述べている…

あいまいすぎる!!

ということで、今回はなぜ「4時間の壁」に一致しないことがあるのか、ということについて考えていこうと思う。

なぜこんなことが起こるのか?

それでは、なぜこんなことが起きてしまうのか、検討を重ねていこうと思う。

はっきり言って、この記事は重要な要素を見落としてしまっている。それが格安航空会社の存在だ。今回は、この要素を考慮した上で、さきほど例としてあげた「京阪神~鹿児島間」、「東京~秋田間」について考えていこうと思う。

京阪神~鹿児島間

京阪神~鹿児島間は、さきほどの表で「4時間の壁」が適用されなかった区間になる。そしてぼくは、この表を最初見たとき、驚いてしまった。というのも、鹿児島空港から鹿児島市内までかなりの距離と時間がかかるからだ。

新幹線が発着し、市内の中心に位置する「鹿児島中央駅」から、鹿児島空港までは最速の連絡バスを使っても38分。これは、東京都心から成田空港まで行くよりも時間がかかる。大阪から鹿児島まで飛行機で約1時間半弱。これでは、はっきり言ってスピードではとても新幹線にかないません。

では、何がこの差を生じさせているのか。それは、先ほど2つめにあげた格安航空会社の存在である。関西空港からピーチが1日3本、神戸空港からスカイマークが1日3本出ており、これらを使えば1万円以内で利用することもできる。その一方、新幹線を使うと2万円以上かかってしまう。これがこの差を生んだと考えられる。

東京~秋田間

東京~秋田間は、京阪神~鹿児島間と同等の時間がかかるにも関わらず、新幹線のほうが大きなシェアを握っている。なぜこんなことが起こるのか。これも、格安航空会社の存在に集約できる。東京~秋田間では、JALとANAが就航しているが、格安航空会社は就航していない(山形県の庄内空港には成田空港からLCCが飛んでいますが)これにより価格競争が起きず、結果的に飛行機より便利な新幹線にお客さんが流れているのだと考えられる。

まとめ 結局価格です

まとめに入る。これまで、日本の交通業界は「速い交通手段=高い(新幹線、JALやANA)」、「遅い交通手段=遅い(高速バス、フェリー)」という考え方が常識だった。しかし、格安航空会社が就航したことで、それが崩れてしまった。その結果、新幹線が持っていた需要が格安航空会社に食われてしまい、一部路線では「3時間の壁」「4時間の壁」という概念が崩れてきてしまっている。これに対処するために、もっともっと価格やサービス面で差別を行うことが必要である。

今日はかたい文章になってしまいました(笑)

それでは。今日も良い一日になりますように。

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