「バブルは30年ごとにやってくる」という言葉を1991年から30年目の今考える。

ガチで語る

バブルは30年ごとにやってくる。

みなさんは、このセリフをご存じでしょうか。このセリフは、2015年、「池上彰3時間スペシャル 戦後70年 キーワードで比べてひも解く日本」という番組の中で、解説者である池上彰氏が、1980年代後半から1990年代前半の日本の状況を説明したのち、「一昨年から昨年にかけてデパートの宝飾品売り場ですごく宝飾品が売れている。一部でバブルが起きている」と言及したのちに放ったセリフです。

さて、1991年から今年で30年目になります。奇しくも、新型某ウイルスによって「アベノミクス」と称された政策による好景気が終わり、再び「不況」の2文字が我々のすぐ近くまで迫ってきています(と、いうよりもう入っていると言っても過言ではありません)。そこで今日は、今の状況がどうなっているのか、そしてここから先どうなっていくのか、バブル期とその後の状況をもとに考えていこうと思います。

バブル期とその後の状況はどうなっていたのか?
1985年の「プラザ合意」が、バブルの引き金となりました。円高不況に苦しんでいた日本は、円高による会社の倒産を抑えるため、日銀にお金を大量に発行させて市場に多額のお金を回らせることにしました。これがバブルの発端です。このときに発行された多額のお金によって土地や株式、そして国民の所得が通常ではありえない水準まで上昇し、日本国民は「この世の春」を謳歌していました。しかし、これを重く見た財務省が公定歩合(日銀が銀行にお金を貸しているときにかかる利率)を大幅に引き上げ、いわゆる「バブル退治」を行ったことで景気は急速に減退し、バブルは終わりを告げ、長い長い不況へと突入していくのでした・・・。
というのが一般論かと思われます。
株価や地価が異常に上昇し、その後急速に景気が悪くなる、これがバブルの特徴です。といっても、景気が悪くなるのは基本的に一瞬ですので(リーマン・ショックはリーマン・ブラザーズの経営破綻から数週間で景気が悪くなりましたし、世界恐慌のときなんか「ブラック〇〇デー」と呼ばれた4日間で景気が一転しています)、バブルの特徴は「株価や地価が異常に上がる」点だといえます。
じゃあ、実際今はどうなの?
結論から言います。バブルとは似ている部分もありますが、バブルのときとは状況が違います。確かに、外国人観光客の増加によって主に京都や大阪といったエリアの地価がぐーーーーーーーーーんと上がったり、株価が断続的に上がっている部分があるのは事実です。
こちらの画像を見て頂ければわかると思います。バブル期の株価とここ数年の株価の上がり具合が違うのがよくわかるかと思います。それを考えると、ここ数年の経済成長は健全な経済成長だといえる、とぼくは考えます。ただし、これに関してはさらに踏み込んだ議論が必要かと。というのも、1990年代前半においては、バブル崩壊後も「この株価や地価の下落は何らかのミスみたいなものだ。株価や地価は必ず元に戻る。だから今苦しんでいる企業の支援なんかいらない」という考えを主張する専門家や学者、教授が多くいらっしゃったからです。当時の政府は、1991~2年の間はその考えに従いあまり財政的支援をあまり行いませんでした。そしてその結果、多くの企業が破産へと追い込まれてしまった。今回の安倍政権は、これを教訓として当初から多額のお金を経済支援へと回しています。これは非常に評価できることだと思います。スバラスィ~!!!
ただし、統合型リゾート(IR)は明らかにバブル期の二の舞
ぼくが一つ心配しているのは、「統合型リゾート(IR)」に関する議論です。
何を心配しているのか。
総合保養地域整備法(リゾート法)の後追いになってしまうんじゃないか、という話です。
シーガイア
リゾート法は、バブル期まっただ中の1987年に制定された法律で、リゾート施設を都道府県や市町村が中心となって開発をすることができる、という当時としては画期的な法律でした。
ただし、その結果はひどいものでした。「お役所的発想」から抜け出せなかったのか、どこに行っても同じような娯楽施設が並び、そして公共施設らしい「微妙なもの」が提供されるなど、失敗して負債ばかりが残るという悲しい結果を招いてしまったのです。
さて、IRの話に移ります。カジノを中心とする統合型リゾート施設の誘致がいつまでも進まなかったのは、おそらくこの「リゾート法」による大失敗がいまだに官僚の中に残っており、同じ失敗を繰り返して評価が下がるのを恐れたからではないでしょうか?
しかし、恐れていても意味がありません。今回の騒動が治まったらまた外国人観光客が日本にたくさん来るのは目に見えています。現に、中国の調査でも「この騒動が治まったら行きたい国は??」という質問に対し、日本という回答が全体の62%と圧倒的1位となってました。それくらい、外国人の日本に対する期待は高いのです。
日本人よ。日本人であることをもっと誇りに思おう。 BE JAPANESE.
今日はここまでです。
それでは。今日も良い一日になりますように。

1989年12月29日、日経平均3万8915円: 元野村投信のファンドマネージャーが明かすバブル崩壊の真実


~2021年「世界経済リスク」入門

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