さて、来る2020年7月1日、東京ディズニーリゾートが4か月ぶりに再開します。これを見て、「彼氏/彼女とディズニーに行きたい!!!!」と思っている人、多いのではないのでしょうか。
しかし、少し待ってもらいたい。
ディズニーデートに行くと別れる。
というセリフを聞いたことはないでしょうか。これに関して、様々な意見があるのは事実です。「そんなものは都市伝説にすぎない」という意見もあれば、「実際に見たことがある!!これは本当だ!!」という意見もあると思います。
しかし、ぼくから言わせてもらうと、
ディズニーデートが原因で別れるカップルは確実にいる
と言えます。というのも、ぼくは確かに、ディズニーデートで別れたカップルを見たことがあるからです。
しかし、これだけで満足する人は少ないでしょう。ということで今回は、ディズニーデートでなぜカップルは終わってしまうのか、「『ディズニー』という存在そのものが持つ問題点」を中心に考えていこうと思います。
「ディズニー」の立ち位置の問題。
ディズニーの何が問題なのか。それは、日本におけるディズニー人気は主に女性にあるという点にあります。
「ディズニーは男女関係なく好かれている」
という主張をよく見かけるのですが、これは半分合っていて、半分間違っています。
アメリカにおいては、ディズニーランドに来る客層は男女半々となっています。よって、この主張は合っています。しかし、日本では違います。
下の図をご覧ください。このデータは、「東京ディズニーランドに何回いったことがあるか」という、2017年に行われた調査の結果です。
上の図を見てみると、男性のうち32.0%もの人々が「一度も行ったことがない」と回答し、全体の3/4以上にあたる、75.1%もの人々が「5回以下しか行ったことがない」と回答しています。
一方、女性を見てみるといかがでしょうか。全体の1/3近くにあたる、32.1%もの人々が「6回以上行ったことがある」と回答しています。
要するに、日本においては、ディズニーランドは「女性向けのテーマパーク」なのです。そしてそうであるがゆえに、日本においては、「ディズニーは女性向けのもの」となってしまっているのが実情です。
一度、近くのディズニーストアに行ってみて、どんな人がお客さんとして来ているかを見てみると良いと思います。男性の少なさにビビりますよ。
東京ディズニーリゾートそのものが、女性をターゲットにしている
東京ディズニーリゾートそのものが、女性をターゲットにして作られているという事実に、みなさんはお気づきでしょうか。ご理解できない方も多くいるかと思いますが、ここでは例を用いてくわしく説明していこうと思います。

イクスピアリのページから、店舗構成を見てみてください。全140店舗のうち、「ヘルス&ビューティー」が12店舗、全体の1割もあることに気が付くと思います。これは、百貨店なみの割合です。そしてご存じの通り、これに関連するお店を使うのは、マッサージ店を除くと大半が女性。つまり、男性が来ることを予定していないお店が多数出店しているのです。このようなお店をカップルで利用すると、女性側は楽しいかもしれませんが、男性側は楽しいはずがありません。スマホをポチポチするか、適当に女性側の話に合わせるかでもするのでしょう。悲しいですが、これが現実です。
そして、これだけでは信じられないという方。そんな方は、「ディズニーグッズ」を見てみてください。カチューシャやキャップなど、男女関係なく使えるものも多くありますが、シュシュやポーチ、ヘアアクセサリーといった、女性が使うことを想定したものも多く売られています。そして、ここからが重要なのですが、男性が使うことを想定したグッズは、ほとんど売られていません。ここからも、ディズニーリゾートがどのような層をターゲットとしているかが、よくわかります。
ただし、これを理解している人は多くありません。うまく隠しているからです。実際、イクスピアリに行ってみたりディズニーストアに行ったりするとわかるのですが、このようなショップやグッズは、目立たない隠れたところにあることが多いです。さすがディズニー。「男性に嫌われないように」うまく隠しているんですね。

「ディズニー」に対する認識に差が出ているという問題
さて、先ほど、日本におけるディズニーの立ち位置やターゲットについて書いてみましたが、おそらくこれを書くとこんな批判が出てくると思います。
「ディズニーは、男性でも楽しめる!!」
と。確かにその主張は、間違っていません。東京ディズニーリゾートは極めて優れたテーマパークである、このことは正解です。そのことに関して、ぼくも異論はありません。女性がメインターゲット層であることは紛れもない事実ですが、男性も少なからず楽しめる施設であること、これも事実です。
しかし、問題なのはここなのです。
東京ディズニーリゾートの完成度は、他のテーマパークの追随を許するものではありません。その完成度がある以上、男性でもそれなりに楽しめます。ここです。「それなりに」楽しめるのです。
ディズニーが好きな男性ももちろんいます。これは事実です。ぼくの周りにもいます。そして、ディズニーには興味がない、どうでもいい、と思っている男性も、東京ディズニーリゾートで実際に遊べばその楽しさはわかるでしょうし、「楽しかった~」と思いながら帰ることになるでしょう。しかし、その楽しさは「本当に好きなもの」をするときの楽しさにはかなわない、これもわかるかと思います。
注意しなければいけないのは、「ディズニーに行けば男性も楽しいはず!!」と、女性側が勘違いしてしまうことです。「ディズニーに行けば男も楽しめるはず!!」というのは、ディズニーのワナなのです。
結論から言ってしまうと、多くの男性は東京ディズニーリゾートのことを好きではありません。
しかし、嫌いかと言われるとそういうことでもなく、「嫌いではないけど、好きでもない」、それくらいの人間が大半なのです。
さらに言うと、「好きだけど、自分からディズニーに行くほどじゃない。誘われればいくけど・・・」くらいの気持ちを持っている人がほとんどなのです。
さて、ぼくが言いたいのは「恋人とディズニーに行くなんて論外。やめとけやめとけ」なんてことを言いたいのではありません。「男性と女性との間にある差を意識しておけ」と言いたいのです。
男性は彼女とデートに行くとき、何を求めているのか。それは明白です。
彼女がよろこぶ姿を見たい
のです。だからこそ、たとえディズニーに対してどれだけの抵抗があろうとも、「彼女がよろこんでくれるなら」と、我慢して遊びに行くのです。そして、その我慢は苦痛ではありません。いや、多少の苦痛はあるでしょうが、それを補ってありあまる利益を彼女から得られる、そうだからこそこうやって耐えられるのです。
しかし、
ディズニーの恐ろしい完成度により、女性側は「男性側もディズニーに来れて、楽しいんだろうな~」と勘違いをしてしまいます。そして、ディズニーが隠れて女性を優遇しているにも関わらず、「やっぱディズニーてすご~い!!!サイコー!!!」と、女性は思ってしまうのです。その結果、こんなセリフが出てしまうのです。
「あなたもディズニーランド楽しんでいたじゃん」「ディズニーは男性も楽しめる」「ディズニー好きでしょ?」と。
そしてこれが、男の怒りに触れてしまうのです。
は?そんなわけねぇだろコラァァァ
お前のためにこっちはガマンして、高い金出して、ここまで来たんだよ!!
と。これが男女間のケンカを引き起こし、最終的に「別れ」という悲惨な結果を生んでしまうのです。
まとめ
まとめに入ります。
ディズニーデートをすることそのものは、決して悪いことではありません。ディズニーでデートをする、それ自体がお互いにとってものすごく大きな思い出になるでしょうし、非日常感もあいまって、お互いの愛を深め合うには絶好のチャンスとなるでしょう。
しかし、忘れてはいけないことがあります。それは、男性が求めているのは「ディズニーそのものの楽しさ」ではなく「はしゃいでいる彼女の姿」であること、そして、大好きな人のためにがんばっている彼氏に感謝しようということです。東京ディズニーリゾートは最高に楽しい場所です。だからこそ、そんなところでケンカしてほしくない。ということで、今回は非常に心苦しい記事を書かせてもらいました。
最後にもう一度強調しておきます。ディズニーデートは、悪いものではないと。でも、ディズニーの雰囲気に飲まれてはいけない。本当に感謝すべきなのは、ディズニーじゃない。ディズニーという場所に連れてきてくれた相手だと。それを意識した上で、楽しいディズニーデートをお楽しみください。
それでは。みなさんのディズニーデートが、とても良いものになりますように。