道頓堀ゼロゲート インバウンドに頼りすぎた「悲劇の地」。

ウラ関西シリーズ

新型コロナウイルスの影響で、日本の観光業が大きな打撃を受けており、特に外国人を中心にその影響が大きく広がっているという話は、もはや一般常識の一つといっても差し支えないだろう。そして、その影響が特に大きいのが、なんばや心斎橋といった、いわゆる「ミナミ」と呼ばれるエリアだ。

最近ではミナミにも少しずつ日本人が戻り始めてきており、かつての活気が戻り始めてきているが、中国人や韓国人といった外国人観光客は今も戻ってきておらず、道頓堀にいる人の数も全盛期に比べるとまだまだ相当少ないのが現状だ。

まあ全盛期に戻られるのもそれはそれで嫌なんだけど!!

さて、今回ご紹介するのはその「インバウンド」の影響を受けすぎてしまったビル、道頓堀ゼロゲートについてご紹介しようと思う。

道頓堀ゼロゲートは、2013年に開業した、パルコ系列のテナントビルである。当初は「フォーエバー21」が関西初の店舗を出店していたのだが、フォーエバー21そのものが倒産、2019年12月に「ラオックス」がインバウンド客を見込んで新店舗をオープンさせたものの、昨今の新型コロナウイルス流行を受け、「日本人も使える」お店へとリニューアルを行ったらしい。

道頓堀ゼロゲートがあるのは、もちろん道頓堀。しかも道頓堀の中でも非常に便利な場所にある。このことは、下の写真を見れば一目瞭然だろう。あの有名な「心斎橋筋」や、かにの看板が有名な「かに道楽」などがあり、いわゆる「道頓堀」と呼ばれているエリアの中でも、超がつくほどの一等地にある。

余談だが、現在道頓堀ゼロゲートでは、2020年11月30日まで「新世紀エヴァンゲリオン展」が開催されている。ぼくはあまり興味がないので行かなかったが、行った友人いわく「めちゃくちゃ良かった」とのこと。興味のある方はぜひ行ってみては??

しかし、わざわざ「新世紀エヴァンゲリオン」を呼んでまで集客に努めているこのビルだが、その内情は恐ろしいほど悲惨だ。早速中に入っていくことにしよう。

道頓堀ゼロゲートのフロア構成は、以下のようになっている。

1F LAOXフードマーケット 食品のセレクトフロア・奈雪の茶
2F 化粧品・薬・美容家電
3F お土産・雑貨・イベントスペース

と書いてあったが、ぼくが9月に訪問したところ、3階が全面イベントスペースとなっており、お土産品や雑貨は全て2階に集約されていた。

正面入り口を入ると、すぐに「エヴァンゲリオン展」というどデカい看板となんかよくわかんないつ(すいません、名前がわかりません)が展示されている。どうやら結構有名なのかどうなのかよくわからないが、一緒に写真を撮る人間を多く見かけた。どうやら、イベント自体は結構にぎわっているようだ。集客そのものにはそれなりに成功しているらしい。

それにしても、このギラギラしたエスカレーター(写真右側)はいったい何なんだ。これを思い出してしまった。

・・・さすがにこれには勝てないか(笑)これがある建物については下からどうぞ。

しかし、「エヴァンゲリオン展」に人が入っているのと、ラオックスという店舗に人が入っているのは話が違う。ラオックスの内部は、こんな感じになっていた。

はい。はい。はい。

無人だね。ひろーい店内にたくさんの商品。しかし、お客さんはいない。正確に言うと、1階にいる飲食店にはそれなりに(といっても大して混んではいないのだが)人がいるのだが、それ以外はガラガラ。ただただ広い売り場に、わずかにいる店員さんだけがいる。そんな光景が広がっていた。

そんな感じの状況なのだが、気づいたことが2つある。

まず1つ目。韓国製品があまりにも多すぎるということだ。

一応、ラオックス心斎橋店には「アジアンフェア」なるコーナーがあり(決して期間限定のイベントではない)、そこにアジア製品が固められているのだが、そこにある製品はなぜか韓国のものばかり。しかもその種類も無駄に豊富。「韓国おやつSET」なんて商品まで売られている。いったい何がしたいんだろう。「アジアン」と名乗っておいて韓国ばかり。良いんだか悪いんだか・・・。

そして2つ目。「日本人向け」と名乗ってはいるものの、やっぱり免税店時代を抜け出せてないなぁということだ。

まずは先ほどあげた「韓国商品」。反韓感情が高まっている今、こんなものを置いて集客になるとでも思っているのだろうか。インバウンドで成長してきた企業が日本人を呼び込むのに、「韓国の商品、並べてみましたー!!」ではさすがに苦しいだろう。もっと派手なことをやんないと、ただでさえ外に出るのが怖い今、誰も来てくれませんよ・・・。

そしてもう一つ。先ほどあげたこの画像を見てほしい。

この画像は、「本気の日本酒酒店 JANOME」のコーナーを映している。少し考えてみてほしい。

わざわざこんなところで、買い物なんかするか?

日常使いには明らかに向かないこの商品構成、かといって道頓堀という観光地の割には・・・という品揃えのこの建物で、わざわざ買い物をする必要はあるのだろうか。近くにはコンビニももちろんあるし、あの激安スーパー、「スーパー玉出」もある。そしてもちろん、日本人観光客向けのお土産を売るお店だって多数ある。その中で、この建物に入り、買い物をする必要はどこにあるのだろうか。ぼくには全く分からなかった。

レジ打ちの人が暇そうにしている、そんな光景ばかりが目に入る、残念な場所だった・・・。

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