高校2年のとき、ぼくは一晩だけ家出した。

とりあえず書いてみた

注1)これはノンフィクション(実話)です。

注2)ぼくが高3のときに書いた文章をそのまま掲載しています。お見苦しい部分も多数あるかと思いますが、あらかじめご了承下さい。(ただし、一部文章を改変しています。)

2016年11月27日(日曜日)

筆者は、この日も家のクソ親と喧嘩をしていた。あんなクズ野郎と一緒にされては困る。一悶着を終え、気持ちがぐちゃぐちゃな状態になっていた筆者は、何を思ったのか、それとなく「東横イン」のwebサイトを開いた。もしかしたら、もうこのときから家出をしようという決心は固まっていたのかもしれない。しかし残念ながら、東横インの宿泊料金は高すぎたようだ。仕方なく「APAホテル」のwebサイトを今度は開く。こちらはかなりリーズナフルな価格である。こりゃ良い。ということですぐに予約。あとは、身なりの準備をすれば完了である。これからのことを思うと、実にワクワクしてきた。楽しい2日間になりそうだ。

2016年11月28日(月曜日)

この日は7時間授業である。帰りが遅いのは親も承知している。これは、筆者にとっては大変有利な話である。あとから考えてみれば、親が警察に捜索願を出すのがここまで遅くなったのは、この日が月曜日だったからなのかもしれない。そう考えてみれば、この日にち設定は間違ってなかったとも言えなくはない。

<18:45>

授業、部活を終えて学校の最寄り駅に着いた。ここら辺なら、夕食の用意は非常に容易であろう。宿泊場所の周りにも店はあるだろうが、いかんせん心もとないので、地理に自信のあるこの周辺で夕飯をとっておきたかった。が、宿泊場所のチェックイン時間期限が迫っているのでやめた。同じ学校の友人に家出の件を話すと「マジでやるのかよ」と言われたが、こういう変なところだけは有言実行してしまうのは自分の大きな弱点だと感じている。そんなことより彼女ほしい(注:筆者はこのとき「彼女いない歴=年齢」であった)。

<19:15>

目的地に着いた。さすがに制服では少々面倒なことになるのは自明のことだったので、私服に着替える。といっても、親に怪しまれないよう、学校にいつも持っていくバッグに必要なものを全て詰め込むことはできなかった。そのため、上着を詰め込めなかった。そのせいか、非常に寒い。だからといって家に戻るのは無理があるので、我慢する。寒い。とにかく寒い。今回最大の誤算といってもいいだろう。家出の際は服装には十分気を付けるべきだ、とここで忠告しておく。いや、もちろんしないほうが良いに決まっているのだが。

<19:30>

無事にチェックインを終え、部屋に入る。フロントの人が変な表情をしていたが、気のせいだと信じる。部屋はお世辞にも広いとは言えないが、こんなものだろう。荷物をおろして一休みすることにした。

<20:15>

近くのスーパーに食料を買い出しに行く。我を忘れて大量に買い物をしてしまった。俺としたことが・・・。倹約しないといけないところだったにも関わらず、金を使ってしまった。

<20:30>

スーパーで買った夕飯を食す。旨い、と心から断言できるものはなかった。しょせんスーパーだ。こんなものだろう、と妙に納得している自分もいた。

<22:00>

宿内の温泉に入る。この宿には温泉がある。優秀な宿である。久々の温泉は最高のものだった。家の風呂とは話が違う。これだけでも、この宿に泊まった価値がある、を個人的には感じた。

<24:00>

自分にしてはちょっと早めの就寝。明日が非常に楽しみである。

2016年11月29日(火曜日)

学校を無断欠席するというのは、一般的には少々面倒なことかもしれないと思うかもしれないが、ぼくの通っている高校ではそんな心配は全く必要ない。というのも、ぼくの高校は単位制だからだ。こんなときに単位制のメリットが使われるとは思ってもいなかったが、とにかく家出に優しい高校に入って良かった、と思う次第である。自由放任主義がこんなところで発揮されてしまうのはどうかと思う節もないわけではないが、ここでは存分に使わせてもらった。

<8:00>

起床。普段こんな時間に起きていたら少なくとも筆者は確実に学校に遅刻している。学校が無いというのは楽なものだ。のんきに朝風呂につかる。

<8:30>

朝食。みんなは学校で今日もヒイヒイ勉強しているのか、と思うと、実に気が軽く思えてきた。今日は最高の一日になりそうだ。

<9:40>

チェックアウト。料金5,800円也。決して安くはないが、まあこんなものだろう。むしろ、APAホテルでこの値段なら少々安いくらいかと思う。それにしても荷物が邪魔だ。近くのスーパーの無料コインロッカーに荷物を預ける。

<11:00>

はっきりいって、今日は学校にも行けないし、うかつに家にも戻れない。仕方なく、カラオケへ。平日昼間のカラオケ店は空いていた。ヒトカラのフリータイムのくせして600円で済んだ。安いものだ。

<12:15>

カラオケたのしい。適当に歌ってたらなんか97点出た。自慢じゃないけど普通にうれしい。でも、この感動を共有できないのがちょっとさびしくもある。

<12:45>

友人から「教頭先生に呼ばれた。俺君が行方不明になっているから、何か情報があったら教えてほしい」と言われたとの連絡。この友人とは1時間前に連絡を取り合っていたばかりだったため、緊張が走る。しかし、当の本人の気の小ささが幸いしたらしく、友人は何も言わなかった、いや、言えなかったとのこと。優秀かよ、お前。

<15:30>

さすがにカラオケをするのも飽きてきた。会計を済ませ、ゲームセンターに向かう。この店には自分のメダルが1400枚ほどあったはずだ。暇つぶしには十分だ。

<17:15>

今日は楽しい一日だった。一日中学校をサボってあそぶことはこんなにも楽しいのか。これからずっとこのような生活を続けていたかったが、さすがにそれはまずいと感じたのか、メダルゲームをするのを引き上げ、最高に楽しい気分で家に帰った。

<17:30>

家では、あのクズ親が泣いていた。別に反省なんかしてないし、今でもこのクズっぷりは変わっていないが、このときばかりは申し訳なくなった。

この後、警察が家に来訪し、こっぴどく説教を受けた。さすがは税金泥棒。ごく一般の高校生である自分を見つけられないにも関わらず、超上から目線でにらみつけてくる。これだからバカの成り果ては困るのだ。金を吸い上げているという言葉がよく似合っている。成れの果てというのは面白いものだ。このような人間にだけはなりたくない、とつくづく感じた。(後で知ったのだが、この警官は筆者のスマホについているGPSを調べ、居場所を特定しようとしたらしい。しかし、筆者のスマホがクソすぎて特定できなかったようだ。感謝。)

2016年11月30日(水曜日)

通常の高校生活に戻った俺氏。彼女がいないこと以外は、まったくもって普通すぎるほど普通の一日だった。しかし、一つだけ違うのは、放課後に担任に呼び出されたこと。しかし、担任からは「もうするなよ」と言った主旨のことばかりで、全く怒られなかった。やはり、この学校はこういう点には甘いなぁ、と感じるところであった。どちらかといえば、当時の担任による部分のほうが大きかったのかもしれないが。

実際に家出をして学んだ教訓

本当に大きな理由がなければ、家出なんか考えないほうが良い

これは絶対に言えます。何が面倒って、帰ってから警察に1時間以上説教されたこと。警察数人に囲まれた状態での説教になるので、とにかく面倒だったし、異常な威圧感もあって怖かったです。もっとも、無能な警察官もいるので、なんとも言えない部分もあるのですが。

家出することによるメリットもあるにはある

私の家の場合、親からとやかく言われることが少なくなりました。親の過保護に悩まされている方には、そこそこのメリットはあると思います。(しないほうが良いのは明白ですが。)

参考データ(費用)

金額は全て税込です。

宿代 4,700円
朝食 1,100円
夕食 819円
昼食 0円(食べませんでした)
カラオケ 600円
ゲーセン 0円(既に所持しているものを使用。 約600円相当)
合計 7,219円

20歳になった今だから言えること

ここからは、17歳のときに経験した一連の出来事について、20歳になった今、振り返って考えていこうと思います。

結論から言うと、ぼくはこのことを一切後悔していません。

というのも、こうやって「家出」という経験をしたことによって、一つのキャラ作りをなしとげられたこと、そして親に見放されたからです。これまでのぼくは、親に期待されすぎていました。しかしそれが、今回「家出」という手段をとったことで、期待がなくなり、晴れて「自由の身」となることができたからです。そして、おそらくこれはうちだけかと思いますが、なぜかおこづかいが増えました。なぜなのかはよくわかりませんでしたが、とにかく良かったです(笑)

そして最後に。

家出はしないほうが良い。

でも、本当に苦しくなって、今を変えたくなったら、一度挑戦してみても良いと思う。

家出は、高校生までの特権なんだ。大学生になると、それは家出とは言われなくなっちゃうんだ。だから、やると決めたら今すぐやろう。

その経験が、君を成長させるから。

それでは。今日も良い一日になりますように。

警察の力だけでは、家出人は捕まりません。
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