先日、このような記事を投稿しました。

こちらの記事、これまで投稿した記事の中で最も閲覧数が多い記事となっており、これ以外の時事関係の記事も閲覧数が多いことを考えると、やはり皆さん今の状況にとても関心を持っているなぁ、と感じている次第です。
これに関して、以下の記事が本日Yahoo!ニュースに投稿されました。
この記事によると、
大型連休中(4/29~5/6)の
沖縄発着と県内離島路線を合わせた全体旅客数は2万768人
実際の移動人数は1万人程度
県外と沖縄の人の往来は8千人程度
と書かれていました。そして、それを説明するデータとして、
ANA 県外発の下り路線の乗客数は5122人
JALグループ 県外発の下り路線の乗客数は3395人
合計 8517人 というデータが記載されていました。
ただ、これで本当に8000人か、と言われると少々不透明な部分があります。というのも、JALグループ・ANA以外のLCC各社やスカイマーク等の中堅航空会社に関してのデータが書かれていないからです。今回は、これ以外の各社を使ってどれくらい来たのか、フェルミ推定を利用して考えていこうと思います。フェルミ推定について知りたい方は下のリンクからどうぞ。
今回は、最初に上げた記事にある情報をもとに、実際はどれくらいの人が沖縄に来たのかを分析していこうと思います。
まず記事内では、「提供座席数に対する搭乗率は合計で16・1%だった。」と書いてあります。この記事では、すべての航空会社のすべての便で搭乗率がこのパーセントであったと仮定し、JALグループ4社とANA以外の、沖縄県外から沖縄県内に就航する航空会社各社の提供座席数から実際に県外から沖縄県に来た数を割り出していきます。
なお、JALグループ4社というのは、「日本航空、日本トランスオーシャン航空、日本エアコミューター、琉球エアコミューター」の4社を指すようです。
詳しくは下のURLを参照。
https://press.jal.co.jp/ja/items/uploads/311b7a512ea164eb9d62574aacd2cc61e1bdba72.pdf
つづいて、沖縄県内に来るJALとANA以外の航空会社、及びその就航路線を分析していきます。
就航路線についてですが、現在の状況を踏まえ運休が相次いだ結果、県外と沖縄県内を結ぶ路線は現状那覇空港しかないようなので、それだけを考えることにします。
航空会社については、JALグループ・ANA以外で那覇空港に来るのが
・ジェットスター
・ピーチ
・ソラシドエア
・スカイマーク
・スターフライヤー
の5社となっています。それでは、ここからそれぞれを分析していきます。
ジェットスター
ジェットスターはGW期間中、成田-那覇線を1日1便のみ運行しました。
1便あたり180人乗れるので、これに搭乗率と日数をかけあわせ、
180×16.1(%)×8=231.84≒232人 となります。
ピーチ
ピーチはGW期間中、関西-那覇線を1日1便、福岡-那覇線を5/1-6の6日間のみ1日1便運航していました。
1便あたり180人乗れるので、これに搭乗率と日数をかけあわせ、
180×16.1(%)×(8+6)=405.72≒405人 となります。
ソラシドエア
ソラシドエアはGW期間中、中部-那覇線を1日1便、神戸-那覇線を1日1便、鹿児島-那覇線を1日1便運航しました。ソラシドエアの飛行機は同じ機材で174人乗れるものと176人乗れるものの2種類があり、webサイト上では区別できませんでした。そこで、今回は中間値である「175人」を採用して計算することにします。
これに搭乗率と日数をかけあわせ、
175×16.1(%)×8×3(便)=676.2≒676人 となります。
スカイマーク
ソラシドエアはGW期間中、羽田-那覇線を1日1便、神戸-那覇線を1日1便運航しました。
1便あたり177人乗れるので、これに搭乗率と日数をかけあわせ、
177×16.1(%)×8×2(便)=455.952≒456人 となります。
スターフライヤー
スターフライヤーは定期便として北九州-那覇線を1日1便運航させていますが、GW期間中は運休となっていました。よって、来訪者は0人となります。
合計
以上を合計すると、232+405+676+456+0=1769人 となり、これをJALグループ、ANAの数値と合わせると 8517+1769=10286人 という値が出ました。
これを少ないと見るか、多いと見るかは人次第でしょう。
しかし、10286人全員が必要な外出であったとは到底思えません。
日本の「要請」という言葉の限界が垣間見えた気がしました・・・。
それでは。今日も良い一日になりますように。