「資本主義」と「社会主義」
この2つは、この世界を構成する重要な要素だ。そしてこの世界にあるそれぞれの国は、この2つのどちらかを選んで国づくりをしている。
このことは、日本とて例外ではない。日本という国は「資本主義」を選択し、そして今を作り上げてきた。そして今でも、日本はこの「資本主義」を忠実に守り続け、この先の未来を作り上げようとしている。
でも、資本主義には問題がある。
それは、不平等だということだ。
きみたちは、様々なところで不平等を感じていると思う。上がらない給料にバイト代、どんどん上がっていく消費税・・・ その不平等は、紛れもない事実だ。そして、その認識は間違っていない。
しかし、それを他人のせいにして何もしないのはバカだ。
今回は、「なぜ資本主義は不平等なのか」ということ、そしてこの「不平等の結果、敗者となってしまった状態からいかにして抜け出すか」について書いていこうと思う。
資本主義の原点は、「搾取」だ
なぜ資本主義は不平等なのか。それは、資本主義の構造がそうなっているからだ。マルクスが書いたかの有名な本、「資本論」には、こんなことが書かれている。
社員個人がどれだけ利益を上げても、それを会社と従業員の間で分配することはない。
資本主義は公平なんかじゃない
資本主義は、不公平だ。先ほど、「資本主義は、構造上『不平等』がおきるようにつくられている」と書いたが、これが現実だ。
きみたちが小学校、中学校で学んだことを思い出してほしい。その中で、どれくらい「社会に出たときに役立つこと」を学んだだろうか。資本主義の構造や課税方法、資本家の世界なんかについて、どれくらい学んだだろうか。おそらく、ほとんど学んでいないと思う。なぜか。日本の教育は、サラリーマンを効率よく生み出すために作られたものだからだ。資本主義をあやつる人間から言わせると、自分と同じ人間、つまり「サラリーマンを使わせる人間」をつくることは、ライバルを作ることにつながり、非常に効率が悪い。だったら、そんな人間を作らせないシステムを作るしかない。そうするために最も効率的なもの、それこそが「教育」なんだ。
教育を甘くみてはいけない。教育は、一種の洗脳だ。「三つ子の魂百まで」という言葉があるが、きみたちが幼いころに学んだことは、人間の性格上、大きくなってもその考えを変えるのは非常に難しいんだ。
この世界は、資本家にとって都合よくつくられている。だから、きみたちは「今走っているレールは、本当に正しいものなのだろうか」と疑わなきゃいけない。世の中でいう「エリートコース」。それは、エリートなんかじゃない。「優秀な搾取される人」コースだ。何をすれば良いか分からないのなら、まずは「常識を疑うこと」から始めよう。世の中の不条理に気づこう。それこそが、きみが変わる手助けになるはずだ。
世界は「2種類の人間」に分かれている
資本主義の下では、世界は2種類の人間に分かれている。
「サラリーマン世界の人間」と「資本家世界の人間」だ。
「サラリーマン世界の人間」とは、いわゆる労働者階級、「資本家世界の人間」とは、資本家階級の人を指す。この構造自体は、これまでに話してきたとおりだ。
問題は、大半の人間が「サラリーマン世界」しか知らないことだ。世の中にいる大半の人間は、サラリーマンという「資本家の歯車」として一生を終える、それが現実だ。
そして恐ろしいことに、日本の教育は「サラリーマン世界」のことしか教えない。なぜそんなことをするのか。先ほども言った通り、ライバルが増えるから。そして、教える先生自身が「サラリーマン世界」しか知らないから。先生だって一種の職業だ。好きで先生をやる人もいるが、大半の先生は「安定」を求めて先生という職業をしている、これが先生と呼ばれる人間の現状だ。つまり、「教えない」のではなく、「教えることができない」のだ。だから、資本家世界について知りたいのであれば、いろんな「資本家世界」の人にインタビューをするなり、本を読んでみるなりして理解しなければならない。ただ、資本家世界の人間は「本当に重要なことを隠す(だってライバルが増えるからね笑)」ところがあるので、本当に重要なことを知りたいなら、お酒でも飲みながらテキトーに質問するのが一番良い方法だといえる(笑)でも、それは一般人には難しい。だからぼくたち一般人は、本を読んで理解するしかないんだ。
ちなみに、ぼくのオススメ本はこれ。「苦しかったときの話をしようか」だ。資本主義に関して、キャリアに関して、就職に関してなど、「大学生に役立つこと」がこれでもかというほど詰まっている。ぜひ一度、手に取って読んでいただければ、と思う。
まとめ 資本家世界を理解するのが一番の近道
いかがだっただろうか。資本主義の世の中では、「不都合なこと」「不条理なこと」であふれている。そして、それを解決することはカンタンじゃない。というか、できない。
でも、その「不都合なこと」「不条理なこと」をできるだけ経験せずに済む方法はある。それは、それは、「資本家になること」だ。
でも、資本家になることはそうカンタンじゃない。だから、ぼくたちは勉強しなきゃいけないんだ。勉強して、資本家のレベルに追いつかなきゃいけないんだ。
辛く、苦しいこともあるだろう。でも、それに負けてはいけない。苦しいときこそ、成長しているときなんだ。未来を作っていくためには、今を犠牲にしなきゃいけないんだ。
だから、がんばろう。苦しいよ。そりゃ、苦しいさ。ぼくだって苦しんでいる。周りがうらやましくなるときなんて、何回もある。
その苦しさに耐えられるかが、未来を決めるんだ。
そう信じて、今日も明日も、ぼくは努力していく。
一緒にがんばろうな。
それでは。今日も良い一日になりますように。