今年の大型連休に沖縄へ来る予定の方が航空会社の予約によると6万人余いるとのこと。残念ですが沖縄は非常事態宣言の体制で充分なおもてなしは到底できません。離島を含め医療体制も非常事態です。どうか今の沖縄への旅はキャンセルして受け入れ可能な時期までお待ち下さい。stayhome weekして下さい。 pic.twitter.com/zkXynE3veH
— 玉城デニー (@tamakidenny) 2020年4月25日
発端は、沖縄県知事のこのツイートでした。
ゴールデンウィークに6万人もの人が沖縄に来る、というツイートに、国民の関心は向けられました。そして、これが各種メディアでもセンシティブに取り上げられ、「この大型連休中、沖縄に6万人の人間が来る」という報道まで取り上げられました。
はっきり言います。
これは誤解です。
ただし、これは先に言っておこうと思います。
しかし残念ながら、GW中に沖縄に来る人はいます。
ここからは、「ゴールデンウィーク中に沖縄に6万人もの人が来る」という報道がなぜ間違っているのか、そして、メディアはこの報道をすることで何を考えているのかについて解説していこうと思います。
1.「6万人」という数字は沖縄発着便の予約である。
沖縄に6万人来る、という報道ばかり1人歩きしていますが、あくまで「発着便」、つまり、沖縄に来る飛行機と沖縄を出ていく飛行機に乗る人双方を合わせた予約数が「6万人」なのです。これを考えたとき、沖縄に来る飛行機には6万人乗っているが、沖縄を出ていく飛行機には誰も乗っていない、なんてことはあるでしょうか。ありえないですよね。「発着便」であることを考えると、約3万人程度の人が沖縄に来るのではないか、と言ったほうが妥当です。
2.予約はこれからも減り続ける
航空各社は「キャンセルや振り替え手続きが残っているものもあり、これからも減り続けるだろう」という声明を出しています。現に、本日報道されたところによると、予約数が1.5万人程度にまで減ったという話もあり、おそらくその数はこれからも減り続けるでしょう。

3.マスコミは視聴率に縛られている
マスコミも一企業ですから、何とかして利益を上げなければなりません。今の時期のような不景気では特に深刻です。そして、マスコミの売上は主に「広告」です。広告を流して利益を稼ぐのです。そしてその利益を上げるために重要なのが「視聴率」なのです。
一般に、TV等で流される広告は「視聴率1000%分」といった形で契約が結ばれるため、視聴率が高い番組が多ければ多いほど、より効率的に広告を流せるようになり、結果多くの利益を得られるという訳なのです。
マスコミは、視聴率を上げようと努力した結果、センセーショナルな報道をして視聴者を引き付けようと躍起になり、最終的に歪曲した報道がなされるようになってしまったのです。
いかがでしたでしょうか。「ゴールデンウィークに、沖縄に6万人来る」というのは紛れもない間違いです。しかし、一部の残念な方々が沖縄に来てしまうのも事実です。ゴールデンウィーク、気を引き締めて乗り越えていきましょう。
それでは。今日も良い一日を過ごせますように。