先月、TOEFLを初めて受験してきました。
結果として、目標の90点には届きませんでしたが80点を取ることができました。
「80点」という点数が客観的に見て低いのか高いのかは別として、80点という点数は一般的に「大学留学に必要な最低限の点数」と言われているため、とりあえずホッとしています(ただ、学内選考で不利なのでもう1度受験する予定です)。
ということで今回は、「TOEFL80点を取るために取った勉強法」についてまとめてみようと思います。「たった80点で」と思われる方も多くいるかと思いますが、これから受験される方の参考になれば幸いです。
まずは、ぼくの受験時のステータスを書いておきます。
帰国子女(ただし英語圏ではない、日本人学校に通い日本語で教育を受ける)
留学経験 なし
所得資格 英検準2級(中学生のときに取った) TOEIC 765/990(大学入学時)
英語自体は好き
大学1年前期の英語の成績 可と不可(再履修しました(笑))
こんな感じです。TOEIC765点が目立ちますが、「大学1年前期の英語の成績 可と不可」ということが示す通り、英語は好きではありましたが、得意かと言われるとそんなことはない、そんな感じでした。(TOEICはただのマグレですね(笑))
今回お伝えしたいのは、「必要最低限の準備で最大の効果を生むには、どうすれば良いのか」。
今回TOEFLを受験するにあたって、ぼくが準備したのはわずか1か月。しかも、本腰を入れて勉強したのは10日ほどです。
ここでは、「できるだけ時間をかけずに効果を出すには、どうすれば良いのか」という観点から勉強法をお伝えしていきます。
参考書
TOEICであれば、無料でカンタンに学習できるアプリがアホほど出回っているのですが、TOEFLではそうもいきません。そこで、参考書を買うことが不可欠になるのですが、実は対策本もあまり種類がなく、「一人ひとりにあった本」というのはないのが実情です。ぼくも試しに書店(4階建ての大きいお店です)に行ったのですが、TOEICの参考書は死ぬほど出回っていても、TOEFLの参考書は片隅にちょこーんとあるだけ。あまり期待はしないべきです・・・。
その中で、どんな参考書を使っていくべきか。ぼくは、以下の4冊を使って勉強しました。
TOEFLテスト英単語3800
なお、実際の本番では「見たことない単語」が当たり前のように出てきます。こんなときは、「推測で理解する」ことが必要になってきます。難しい単語を推測する方法についてはこちらの記事もどうぞ。
はじめてのTOEFL iBTテスト総合対策
スコア80突破ゼミ TOEFL iBTテスト
The official guide to the TOEFL test

アマゾンで注文したらデカい箱で届いてめちゃくちゃビビったぜ・・・
無料サービス
一応、無料で使える「TOEFL対策アプリ」「TOEFL対策サイト」もあるにはあります。ただ、あまり信頼はしないほうが良いです。一応、ぼくが使っていたものをご紹介します。といっても、1つだけですが・・・
TOEFL practice test
Google Playで「TOEFL」と検索すると最初に出てくるアプリです。リスニング問題を学習することができ、いつでもどこでもリスニングを学習できるので、その点では非常に便利なアプリです。
ただ、そのリスニングのクオリティが低い。というより、長すぎる。通常、TOEFLのリスニングに出てくる問題は「Conversation(会話)」で2~3分、「Lecture(講義)」で4~6分ほどなのですが、このアプリに出てくる会話は4分以上のものばかり。講義に至っては8分などというものまでありました。昔の問題をどこかから流用しているのでしょうが、あまりに本番の問題とかけ離れすぎています。「便利ではあるんだけど、ちょっとな・・・」というのが正直な感想です・・・。
また、無料で公式本の問題を学習できる中華系のサイトというのもあるそうですが、著作権に引っかかりそうなので今回はその存在を知らせるだけに留めておきます。詳しく知りたい方は、「TOEFL 過去問 無料」とでも検索してみてください。もちろんですが、ご利用は自己責任でお願いします。
1か月の使い方
ここからは、TOEFL当日までの1か月間、ぼくがどう行動したかについて書いていこうと思います。かなり極端な方法なので、あまり役に立たないかもしれませんがご了承ください。
最初の2週間は単語だけ
次の1週間で問題を知る
最後の1週間はひたすら問題演習
本番の戦略
ここからは、実際にぼくが使った戦略についてご紹介します。
TOEFLは120点満点で、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングが各30点で構成されています。
そして、ここからが大切なのですが、TOEFLでは、各セクションごとに点数の取りやすさが変わってきます。
これに関しては、TOEFLを主催するETS公式のデータブックにも書かれています。ここには、「何点取ると、上位何%に入るのか」というデータが示されています。それがこちら。
たとえば、リーディングの30点のところには「95」という点数が書いています。これは、95%の受験者よりも高い点数だということを示しており、つまり上位5%だということを意味しています。これを踏まえて考えてみましょう。
たとえば、80点を取るとします。その場合、一番右の表「Percentile Rank 39」から、80点を取るには上位61%に入る必要があります。
では、各セクションで20点ずつ取れば良いのかというと、そう単純ではありません。
「Scale Score」の20を見てみて下さい。リーディングでは39、リスニングでは41、スピーキングには42、ライティングには33という数字が書いてあります。つまり、最大9%の差があるのです。上位67%であれば20点が獲得できるライティングに対し、上位58%でなければ20点を取れないスピーキング。どちらが高得点を取りやすいのか。その差は明白です。
実際に受験した方のまとめや、「80点を取るときの各セクションごとの点数配分」といった記事をいくつか見てみましたが、やはりスピーキングの目標点数、実際の点数は18点前後が最も多く、逆にライティングは22点前後が多かったです(日本人全体の傾向として、スピーキングが苦手だということもありましたが)。
そこでぼくは本番、比較的点数の取りやすいリーディングとライティングを1000%の力で行い、リスニングとスピーキングは100%の力で受けることにしました。というのも、TOEFLの試験はなんと3時間半。間に10分間の休憩があるとはいえ、この長さの試験を受けたことがこれまでに一度もなく、ずっと1000%の力を出すのは無理だと判断したからです。
その結果、リーディングは21点、ライティングは23点を取ることができた一方、リスニング・スピーキングは18点という結果に終わりました。
ただ、とりあえず今回の受験で一つの基準をクリアできたため、それには満足しています。次回は長時間の受験に耐えうる気力をうくり、90点オーバーを目指せるように頑張っていこうと思います。
皆さんもうまく時間を使い、目標を達成できるようがんばりましょう!!
<参考記事>