北九州市若松区 鹿児島本線が唯一通らなかった、旧若松市中心部の悲惨な現状。【2020年8月 北九州Part2】

2020年8月 北九州

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福岡県第二の都市、北九州市。この街は、元々別の街であった5つの市(門司・小倉・戸畑・八幡・若松)が合併してできた都市で、一応小倉が都心として扱われてはいるものの、街そのものはかつての市の中心がそのまま分散して残っている。つまり、1つの市に5つの中心地がある、という状況になっている。そして、その分散されたエリアを結び合うように、JR九州の鹿児島本線(下図のオレンジ色の線)が走っている。

しかし、その鹿児島本線が通っていない市が一つだけ存在することにお気づきだろうか。そう、「若松市」である。鹿児島本線は「門司」「小倉」「戸畑」「八幡」の4都市は通っているにも関わらず、若松市だけは全く通っていないのだ。

これにより、面倒なことが起きてしまった。北九州市内を移動する際、旧若松市だけが異様に行きにくくなってしまったのだ。もちろん現在では、若松と戸畑を結ぶ橋、通称「若戸大橋」や、小倉駅~若松駅を結ぶバスなどが通っているのは事実であるが、それでもやはり「鉄道1本で行けない」ということが大きなディスアドバンテージになっていることは間違いない。ということで今回は、北九州・若松の現状をお送りしていこうと思う。

小倉から若松への移動であれば、バスを使うか、若松~戸畑間をむすぶ「若戸渡船」と鹿児島本線とを併用するのが一般的で、そちらのほうが速くて安い。しかし、今回は「北九州市内」のきっぷを持っているという特殊な事情もあり、鉄道のみで小倉⇒若松間を移動することにした。

ウェル本町

さて、若松駅に到着・・・したは良いのだが、駅前からしてやる気がない。駅近くの商店街、「ウェル本町」ですらこの有様である。着いて早々、こんな姿を見せられてしまっては、周辺を回る気もそがれるというものである。

National Shop」と書かれた昔なつかしい松下電器のお店も、今となっては自動販売機を使って飲み物を売るだけ。わざわざシャッターを開けて自動販売機を置いているあたり、もう電気屋として復活することは無いのだろう・・・。残念無念。

そしてこの「ウェル本町」、どういうわけかイタリアとフランスの国旗のようなものが書かれている。どういうことなのだろうと思って調べてみたが、残念ながらよく分からなかった。詳しい方、いらっしゃいましたらぼくのTwitter(@rat_foreign)、またはお問い合わせページまでお願いします。

さて、この「ウェル本町」を抜けたのは良いのだが、その先にあったのは巨大なパチンコ屋の跡地。昨今、全国的にパチンコ屋が閉店していることが話題となっているが、ここも例外ではないらしい。それにしても、看板は取り外されているのにドアの装飾はついたままのあたり、夜逃げでもしたんだろうなぁ・・・。

本日 AM10:00オープン!」と書かれたこの看板も、もう使われることはないのだ。悲しいかな。

<地元愛を示したい??>

明治町銀天街

そしてこの旧若松市、おもしろいことにアーケード商店街が存在する。北九州では珍しくないアーケード商店街だが、こんなところにもあるとは意外である。

・・・のは良いのだが、恐ろしいほどにお客さんがいないのだ。お店は開いているのに、である。土曜日の昼ですよ??自粛という言葉が叫ばれる昨今だが、これはいくらなんでもマズい。

さて、先ほど「お店は開いている」と言ったが、これは一部の話である、ということを付け加えておこう。やはりこの商店街も、地方の過疎化には勝てないようだ。駅前の「ウェル本町」がそうであったように、こちらの商店街も安泰、という訳にはいかないようだ。

そんな現状の中で、この商店街が打ち出しているのがこれだ。

「商店街を美術館にしちゃいます!計画」・・・。

やはり地方は苦しいのだった・・・。

つづく

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